娘が6歳の時、急にご飯が食べられなくなったんです。
4分の3、3分の2、2分の1…と食べる量が減っていき、最後の方は初めから箸が進んでいませんでした。
ご飯をじーっと見て、食べようかどうしようか迷っているような感じ…。
初めは「おやつ食べすぎたかな?」「好きなメニューじゃないからかな?」「眠たいかな?」と考えました。
結論から言うと、そんな事が原因じゃなかったんです。
こんな方におすすめ
- 子供がご飯を食べない
- 子供がご飯の飲み込めなくなってきた
- ご飯をきちんと食べないと心配
- 食事マナーに厳しい
だんだんと飲み込めない物が増えてきた
娘は元々噛むのが得意じゃないタイプ。
さらに、細かく嚙み砕かないと飲み込めないタイプでした。
それはまぁわかるじゃないですか。
「食べにくいよね」っていうのは。
でも急に食べられない物が増えてきたんです。
全部今まで普通に食べる事ができていたもの。
それが口に入れてずっとくちゃくちゃと噛んでいるんです。
「もう飲み込めるんじゃない?」「汚いよ、早くごっくんして」と言っても、「飲み込めない…」と。
嚥下障害の可能性
あまりの状況に心配になり、色々と調べているうちに「嚥下障害」という言葉にたどり着きました。
小学生以上の場合は、②心理的に不安のあるケースがほとんどだそう。
確かに、この頃学校に行くのを嫌がっていたし、友達とトラブルがあったり…
娘はストレスを感じていました。
更に、今までの食事で「喉に詰まらせた」とか「骨がひっかかった」、「怒られた」「無理やり食べさせられた」などの経験がある場合も、食事にストレスを感じるようになるそう。
今まで私自身が良かれと思ってやっていた事が、娘にとって一番のストレスの原因だったんです。
間違っていた私の対応
娘は元々身体が細めで、「しっかりと食べて欲しい」という思いから、夕飯はほぼ強制的に全部食べさせていたことに気づきました。
(せっかく作ったんだから食べてよ!という気持ちも正直ありました…)
- 野菜も食べないと強くなれないよ!
- お肉ちゃんが泣いてるよ~
- 今日はケチャップでお花を書いたよ!
- ご飯全部食べたらお菓子食べていいよ!
- 弟くんはもう食べたよ~お姉ちゃんはまだかな?
- 一口だけでも食べてみて!
- ほら、美味しいでしょ?
- 背中曲がってるよ
- くちゃくちゃ鳴らすのはダメ
娘にとったら、これらの言葉が全部プレッシャーにしかならなかったんでしょうね。
私自身が好き嫌いなくよく食べる子供だったし、それがいい事だと思い込んでいたので、娘にもそうであって欲しいと勝手に思っていました。
だから上記のような言葉を頻繁に娘に言ってしまい、「残さず食べて欲しい」「何でも食べてほしい」「お行儀よく食べて欲しい」という圧力を感じさせていたのかも知れません。
娘がこのような状況になり、いつの間にか夕食の時間が「楽しい時間♪」とは言い難いものになってしまっている事に気が付きました。
みんなでワイワイ食べる環境だと「噛めるし飲み込める」ってこと。
そのことから考えても自宅での夕食がプレッシャーになっていたという事になりますよね。
(私としては認めるのも辛いけど…泣)
対策した事
飲み込めない状況を改善するためにいくつか対策をしました。
好きなものを出すようにした
「バランスの良い食事」を考えるのは一旦やめて、娘の好きなメニューばかりを出す事にしました。
娘の場合、そうめんやにゅう麺、うどん、エビフライ、唐揚げ、ポテトなど。
果物も好きなのでよく出しました。
とにかく「何でも食べて欲しい」から「何か食べられればOK!」に考え方を180度変えました。
グミで栄養を摂る事だって出来ますよ↓↓
大きさ、固さを調整した
大きいと「口の中で噛んでいる内に味がなくなって、美味しくなくて更に飲み込めない」という状況になってしまうので、食材をこれでもか!というぐらい細かくしました。
固さも重要で、豚肉はよく叩いた上で切り込みを入れて柔らかく、煮物はクタクタに、お米に関しても少し柔らかめに炊きました。
果物も繊維が気になるのか?
飲み込めない物があったので、ジュースにしたりゼリーにしたりして食べていました。
食べる環境を変えた
食事中はテレビを付けない!を徹底していたんですが、箸が進まず暗くなっている娘と、まだ上手く話せない息子。
全く楽しい雰囲気ではなかったです。
逆にピリピリしている時もありました…
そこで自分のこだわりは捨てる事にして、「テレビを見ながら食べてもOK」にしました。
好きなテレビを見ながら。
いつもはダイニングテーブルで食べているんですが、たまにこたつ用のローテーブルをひっぱり出してきて、みんなでクッションに座って食べたり。
食べなくてもOK!にした
最後は私の意識を変えること。
1番大変で、1番効果がありました。
意識したこと
■食べてもOK、食べなくてもOK
■少しでも食べる事が出来たら万々歳
■給食食べてるし大丈夫
■夜ご飯食べなくても死なない
毎日自分に言い聞かせました。
ちょっと気を抜いたら「食べや!」と言ってしまうので、正直めちゃくちゃ大変です…笑
もう1つ、「もったいないからと言って、娘が残した物を自分が食べる事はしない」を徹底しました!
「冷めきった残飯で無駄なカロリーを摂る」なんて最悪です。
それを考えると「もうちょっと食べたら?」なんて言っちゃうので。
もったいない事は承知の上ですが、娘と私の心と身体の健康には変えられません。
結果、少しづつ飲み込めるように
対策をするうちに、少しづつですが飲み込む事が出来るように。
以前はお腹が空いていても飲み込む事が出来なかったのに、「そんなに食べて大丈夫?」というぐらい食べる日もあるほど。
「飲み込めない時もあったんやで~。今はめっちゃ食べるようになったね!ママ嬉しい!」と言った事があったんです。
「小さかったから喉が細かったんじゃない?」ですって!
すっかりあの頃の状況は忘れているみたいです。笑
良かれと思ってやっている事が、子供のプレッシャーになることもあるんですね。
親は子供の健康や成長を願って頑張ってしまいますが、「結局は子供の気持ちを尊重する事が1番なのかも知れないな」と気づかされる出来事でした。
お読みいただきありがとうございました。
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