子育て・発達凸凹

【ボク】の物語(第5話)可愛い女の子

初めての脳波検査が終わり帰り支度をしている時、不自然な動きをする【ボク】が横目に映った。

 

姿を変えて現れた発作

私はそれを見た時、覚悟した。

やっぱり普通じゃない。

成長とともに治るものじゃない。

わかるよ、だってこの子の母だから。

 

その時の【ボク】の動きを説明すると

メモ

ベビーカーに寝ころんだ状態で

→両手、両足に一瞬「くッ!」と力が入る

→それと同時に顔の表情が固まる(顔全体の筋肉が硬直する感じ)

→1秒後に「ふっ」と全身の力が抜ける

→それを10回程繰り返す

→顔に力が入ったからか、自然と涙が流れる

そんな動きだった。

 

たぶん、私以外の人が見たら「モロー反射じゃない?」と思うような動き。

私だからわかる。

だってこの子は今までこんな動きしたことがない。

こんな不自然な動き、したことない。

鼓動が早くなった。




もうだれにも頼らない!

粉ミルク

その日はすでに疲れ切っていた。

「成長を見守るしかない」と5分前に言った先生に、「やっぱり違うと思います!」と抗議する力は残っていなかった。

2人でとぼとぼと帰路についた。

 

自宅に帰ってからも同じ動きがあった。

夫に「これ!この動きなんだと思う?」

「苦しそうじゃない?涙も出てるし…」

と必死に訴えるが、

「なんやろな~、どうしたんやろ。」とあまり深刻に考えていない様子。

 

その動き(5回~20回)が終わると【ボク】の身体は普通に動き出す。

本人も何事もなかったかのよう。

それがきっと夫を深刻にさせなかったんだと思う。

 

共感してくれる人はいない。

この悪い予感、絶対普通じゃないという勘、不安、恐怖…

誰もわかってくれない。

もう自分でなんとかするしかない。

 

その日から私は狂ったようにスマホで調べた。

 

ウエスト症候群(点頭てんかん)

「痙攣」

「手足に力が入る 発作」

「生後5カ月 痙攣」

「モロー反射に似た発作」

「生後5カ月 脳の病気」

「身体に力が入る 発作」

…

…

思いつく限りの様々なワードで検索する。

何時間でも時間が許す限りスマホにかじりついていた。

 

少しでも【ボク】に似た症状はないか。

何時間も、不安と恐怖で滲む涙を拭きながら、震える手で調べていた。

 

その時、たまたまある動画を見つけた。

発作が起きている時の【ボク】と全く同じ動きをする可愛い女の子。

 

…

 

これだ!!

 

…

 

その動画のタイトルを見る。

 

「点頭てんかん 発作」

 

ようやく見つけた。

この病気に違いない。

初めて聞く言葉。

「点頭てんかん」

 

「点頭てんかん」と検索する。

ドクン、ドクン、と全身に響く。

 

何これ…

難治性のてんかん?

難病?

予後は最悪?

発作が起きている間は成長が止まる、または後退する?

ほとんどの場合脳に障害が残る?

寿命…?

 

…

 

何だろう?

悪い夢かな?

私、何かしたかな?

この子はどうなっちゃう?

なんで…

なんで…

 

目の前が真っ暗になった。

 

本格的な闘病の始まりとなる。

 

こちらもCHECK

【ボク】の物語(第6話)心の準備は出来ていない

続きを見る

 




-子育て・発達凸凹
-,

© 2026 アスパラ Powered by AFFINGER5